リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

中絶薬に入院要件をつけていたイタリア

2009年にようやく中絶薬を承認したイタリアは、薬による中絶は(i)病院でのみ提供、(ii)妊娠7週目まで、(iii)入院治療として提供…このプロトコルは国際的な臨床ガイドラインから逸脱しており、提供サービスに不必要な負担をかけ、治療へのアクセスに臨床的に不当な障壁を作ったと批判されていた。コロナ禍になって、イタリアはようやく入院要件を外したそうだ。ポストコロナの今になって日本が中絶薬に入院要件を付けたら、しかも10万円なんて言ったら、そして配偶者の同意も必要だなんて言ったら、国際社会の笑いものになるか、非難ごうごうになりますね。Access to medical abortion in Italy is characterised by “unnecessary burdens” and “unjustified barriers” - this has stayed the same during the pandemic - International Campaign for Women's Right to Safe Abortion (SAWR)