コペンハーゲン宣言1995年3月
一部抜粋して私訳する。
私たちは国内と国家間の平和と安全を達成し維持するためには、社会的発展と社会正義が不可欠との信念を共有する。平和と安全がなければ、又はすべての人権と基本的自由が尊重されなければ、社会開発と社会正義は達成され得ない。この本質的相互依存関係は国連憲章で認識され、以来ますます強まっている。
(……)
私たちは、社会・経済の発展は、女性の完全な参加なくしては持続可能な形で確保されないこと、また、男女の平等と公平は国際社会の優先事項であり、それゆえ経済・社会発展の中心に据えなければならないことを認識する。
社会的公正、特に貧困の撲滅を目指してコペンハーゲンで開かれた世界社会開発サミットは、1994年9月のICPD(カイロ国際人口開発会議)と1995年9月の北京女性会議をつなぎ、社会開発にはリプロダクティブ・ヘルスやジェンダー平等が欠かせないとする布石を打った。この視点が日本には長らく欠けてきたのではないか。