日刊ゲンダイ
一部紹介します。
テキサスの連邦判事が、経口中絶薬ミフェプリストンの販売を全米で禁止する判決を下し、衝撃が走っています。
(中略)
アメリカで人工妊娠中絶は、昨年6月の最高裁判断により、14州で違法となっています。しかし今回の判決により、ニューヨークを含め合法の州でも、薬を買うことができなくなる。つまり、よりお金がかかりリスクも高い、手術しか手段がなくなることになります。
何より20年以上問題なく使われていた薬が突然禁止になるという、前代未聞の事態に驚きと怒りの声が広がっています。
この判決に対しバイデン政権はすぐさま上告、控訴裁判所が販売禁止を差し止めたため、郵送以外での薬の購入は現時点では可能です。
バイデン政権はさらに最高裁に対し、影響の大きさを鑑み緊急に審議を行うよう要請しました。
昨年6月、中絶の権利は憲法では守られていないと判断した圧倒的保守の最高裁が、中絶薬の是非に関していったいどんな判断を下すのか、全米が固唾を飲んで見守っています。
ところで実は、この薬は日本ではまもなく販売認可が降りるところまで来ています。今回のアメリカでの状況が影響するかどうかは、わかっていません。