リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

男女共同参画基本計画に関する施策の評価等について

平成16(2004)年10月29日

(分野名)2.男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革

(1)内閣府作成資料の一部(関連用語認知度)

最底辺のリプロダクティブ・ヘルス/ライツの認知度

2000年第1次計画の時の枠組みと文言

8 生涯を通じた女性の健康支援
(1)リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する意識の浸透
(2)生涯を通じた女性の健康の保持増進対策の推進
ア 生涯を通じた健康の管理・保持増進のための健康教育・相談支援等の充実
イ 妊娠・出産期における女性の健康支援
ウ 成人期、高齢期等における女性の健康づくり支援
(3)女性の健康をおびやかす問題についての対策の推進
ア HIVエイズ性感染症対策
イ 薬物乱用対策の推進

第2次男女共同参画基本計画の同じ欄

8 生涯を通じた女性の健康支援
 女性も男性も、各人がそれぞれの身体の特徴を十分に理解し合い、思いやりを持って生きていくことは、男女共同参画社会の形成に当たっての前提と言える。とりわけ、女性は、妊娠や出産をする可能性があるため、ライフサイクルを通じて男性とは異なる健康上の問題に直面する。このため、女性が自らの身体について正しい情報を入手し、自分で判断し、健康を享受できるようにしていく必要がある。これに関し、1994年にカイロで開催された国際人口・開発会議においてリプロダクティブ・ヘルス/ライツという概念が提唱され、今日、女性の人権の重要な一つとして認識されるに至っている。リプロダクティブ・ヘルス/ライツの中心課題には、いつ何人子どもを産むか産まないかを選ぶ自由、安全で満足のいく性生活、安全な妊娠・出産、子どもが健康に生まれ育つことなどが含まれており、また、思春期や更年期における健康上の問題等生涯を通じての性と生殖に関する課題が幅広く議論されている。女性2000年会議においては、HIVエイズその他の疾病を含む健康上の問題への政策の実施についても提案されている。こうしたリプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点から女性の生涯を通じた健康を支援するための総合的な対策の推進を図ることが必要である。