リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

メキシコ最高裁、人工妊娠中絶の権利認める判断

(CNN)2023.09.07 Thu posted at 11:47 JST

メキシコ最高裁、人工妊娠中絶の権利認める判断(2/2) - CNN.co.jp

メキシコの最高裁は6日、人工妊娠中絶の権利を全国で認めるとする判断を下した。現行の刑法で規定された中絶の禁止は憲法に違反するとの見方を示した。


中絶禁止を憲法違反とする理由について、最高裁は女性の人権を侵害しているからとの認識をソーシャルメディアで表明した。


中絶は既に、メキシコ国内の12の州で合法化されている。数日前に中部アグアスカリエンテス州で合法化された際には、人権活動家がソーシャルメディアに緑色のハートを投稿し、決定を称賛した。


中南米では今世紀の初めから、「グリーンウェーブ」と呼ばれる生殖権を求める社会運動が広範に繰り広げられている。


メキシコの最高裁は2021年、中絶を犯罪とするコアウイラ州の法律は違憲だと初めて認めた。同州の法律では中絶した女性に対し、最長で禁錮3年と罰金の刑を科していた。


最高裁は昨年6月、中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド判決」を最高裁が覆した。以後、中絶を望む米国民がメキシコを訪れる予想外の事態が起きている。


中絶の権利を擁護する活動家、ベロニカ・クルス氏は昨年CNNの取材に答え、メキシコが前進し、米国が後退する様子を目の当たりにして驚いたと述べていた。