リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

次期首相候補には「わきまえる女」でいてほしくない…麻生発言を受け流した上川陽子氏に望むこと

PRESIDENT Online ジャーナリスト浜田 敬子さんの記事

次期首相候補には「わきまえる女」でいてほしくない…麻生発言を受け流した上川陽子氏に望むこと
「おばさん」と呼ばれて「ありがたく受け止める」は罪深い

 今回の上川氏に対する発言では、「そんなに美しい方とは言わんけど」の後に聴衆から笑い声が起きている。女性の容姿や年齢は、麻生氏から見れば話のつかみで「ウケる話」の一つ、ぐらいの認識だったのだろう。ウケを狙うために女性をネタにし、貶める。そしてそれを笑う周囲。

 今どの地方自治体も人口減少が深刻だが、その背景には特に若い女性たちの東京圏への流出という問題が存在する。なぜ若い女性たちが地元に残らないのか。自治体としていち早くジェンダーギャップ解消宣言をし、この問題に取り組んできた兵庫県豊岡市では、女性たちの流出の背景には、地域のジェンダー不平等、つまり男尊女卑的な職場環境や風土、慣行があると気づき、改善に取り組んできた。

 この麻生発言と笑う聴衆の様子を見た地元の女性たち、特に若い女性たちはどう思ったのだろうか。

ここで紹介されている兵庫県豊岡市のサイトを確認してみた。

多様性を受け入れ、支え合うリベラルなまちづくり(ジェンダーギャップの解消)の推進|豊岡市公式ウェブサイト

ジェンダーギャップ解消「宣言」というのは出ておらず、「戦略」が示されている。しかし、先進的な取組みであることは間違いない。


ちなみに、麻生氏の出身である福岡県飯塚市のサイトには「ジェンダーギャップ(解消)」の文字はなく、市長が「第10回輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」リーダーミーティングに参加したことが自慢げに(?)報告されていました。


一方で、以下のような講演会が開かれていました。

まちづくりに女性の意見が多く取り入れられるにはどうしたらよいでしょうか?ジェンダー平等のまちづくりの先進地と言われる久留米の実践に学びます。

開催内容
開催日:令和5年11月23日(木曜日・祝日)
時間:13時30分から15時30分(受付:13時から)
場所:イイヅカコミュニティセンター展示ホール(飯塚市飯塚14-67)
講師:樋口けい子さん(NPO法人「アジアの女性と子ども教育基金の会」理事、久留米市男女平等政策審議会前会長)

久留米市の方が取り組みが進んでいるのですね。

若年女性の年流出を防ぐために、「地域におけるジェンダーギャップの解消」が地方自治体の生き残り戦略になっているようです。