リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

2006年7月1日付のイギリスの"The Economist"によれば,「母親の生命を救うため」以外の中絶を全面的に禁止し,この7月から施行が予定されていたアメリカ合州国サウスダコタ州法は,同法の是非を問う住民投票の実施に必要な38000人の署名が集まったため,少なくとも住民投票が行なわれる11月まで施行が延期されることになった。

同誌によれば,これはプロチョイス派のロビー活動の結果というよりも,多くの州民が今回の立法は議会の行きすぎだと感じているためだとか。少なくともレイプと近親相姦のケースについては例外とすべきだと,多くの人が信じている。サウスダコタ州知事のマイク・ラウンズも,個人的には中絶は間違いだと感じているが,段階的に進めるべきだとして,州議会のアプローチの拙速さを指摘しているという。


情報源:The PUSH Journal website (http://www.pushjournal.com)