本日付のChristian Todayにあった記事です。
国民の約8割がカトリック信者のフィリピンで、近く避妊普及活動を可能にする法案が議会に提出される見通しとなった。避妊に反対する国内のカトリック教会の反発は必至だ。CNNが伝えた。
CNNによると今回の法案は、同国の下院議員100人以上が共同提出する。すでに国民の3分の2近くはこの法案に賛成しているが、カトリック教会は、教義に真っ向から反するなどとして反対している。
同国では人工妊娠中絶は原則禁止となっているが、国連によると年間約50万件の不法中絶が国内で行われているという。
避妊さえも禁止することで、意図せぬ妊娠が生じ、その結果、違法の危険な中絶が横行する……ということは、各国でくり返されています。
だけど単に解禁するだけでは、何も変わらない場合もあります。
2月14日付けのランセットには、以下のとおり、心身の健康を理由にした中絶を合法化したコロンビアで、今もヤミ中絶が横行しているとの記事があります。
Unsafe abortions common in Colombia despite law change
The Lancet, Volume 373, Issue 9663, Page 534, 14 February 2009