本日付の讀賣新聞静岡版のサイトに「手術死、不起訴に異議――遺族、検察審申し立てへ」という記事がありました。次のような内容です。
中絶手術を受けた静岡市清水区の女性(当時45歳)を死亡させたとして業務上過失致死容疑で県警から書類送検されたものの、静岡地検が不起訴(嫌疑不十分)とした同区内の産婦人科医院(閉院)の元院長(茨城県神栖市)について、女性の遺族側は8日、処分を不服として静岡検察審査会に異議を申し立てる方針を明らかにした。
この事件では、遺族が元院長と担当医だった院長の妻の2人を相手取り、約9300万円の損害賠償を求めて静岡地裁に提訴している。訴状では、女性は2005年9月、中絶手術を受けるため同院で前処置を受けた。その際子宮周辺が傷付けられたため、子宮の全摘手術を受けることになったものの、手術で適切な術式が選択されず、輸血の準備もなされていないなど、複数の過失によって大量出血を引き起こし、女性は死亡した――としている。
原告の代理人の弁護士は読売新聞の取材に、「静岡地検が県警の捜査結果に反する独自の判断をした」と述べ、元院長の刑事責任を追及する考えを示した。年内にも検察審査会に異議を申し立てる。
一方、民事訴訟は8日、同地裁で口頭弁論が行われ、地裁から打診されていた和解について原告側、被告側とも「困難」との考えを表明。次回の口頭弁論で結審し、判決が言い渡されることになった。
(2010年11月9日 読売新聞)
この事件については、このブログで何度も取り上げていますね。
2010-07-28
2010-04-15
2008-02-16
2008-02-02
同じ静岡ですが、次は年齢も違うし別件のようです。
2009-11-21