リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

薬による中絶が成功したら

重い出血や激しい腹痛は成功のしるし

WHOが”Medical management of abortion"の冊子を公開」へのサプリメント情報です。

2019/1/17に書いた情報について補足です。

この冊子の中に、こんなQ&Aが出てきました。

Q: メディカル・アボーション(薬を用いた中絶)は自分一人でできるの?
A: ミフェプリストンとミソプロストールを用いる処方で、妊娠12週未満の中絶であれば、薬を自宅に持ち帰り、医療提供者の監視下でなくても自分で行うことができます。ただし、妊娠10週を超えた場合のエビデンスは限られています。〔訳者注:つまり妊娠9週までの安全性は確認されています。〕このオプションは、当人が正確な情報を有しており、中絶のプロセスのいかなる段階でも当人が医療を必要としたり求めたりする時にいつでも医療提供者にアクセスできる場合に限られます。

Q: 薬による中絶が成功したかどうかはどうやって分かりますか?
A: 薬による中絶が成功したことは、当人が経験する徴候や症状によって分かります。たとえば、血の塊を伴う大量の出血、受胎生産物の排出、通常の月経痛よりもかなり激しい腹痛などです。薬を指示通りに飲んだ後に妊娠の兆候が続く場合や、少量の出血しかなかったり出血が全くなかったりした場合には、妊娠継続の疑いがあるため、内診(子宮の成長具合を診るため)または超音波スキャン(妊娠継続を確認するため)による診察を受けてください。

2つ目のQ&Aは、日本における中絶薬の危険情報(たとえばこちら)が奇妙であるかの裏付けにもなっていますね。大量の出血や激しい腹痛は、薬を用いた中絶の「成功」のしるしだというのですから。