リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

中絶を巡るドラマ:スリーウイメン

If these walls could talk(もしこの壁が話せたら)

「スリーウイメン」という1996年にアメリカで作られた3話仕立てのテレビドラマがある。1つの大きな家に1952年、1974年、1996年に暮らした別々の女性たちが、それぞれ思わぬ妊娠をして葛藤する姿を描いたもので、第1話と第3話にはそれぞれの時代の中絶が登場する。種明かしはやめておくが、女性がいかなる関係性の中で、どのようにして妊娠し、どんな状況に追いやられるのかといったことがよく分かる筋書きで、違法の堕胎師の時代とに中絶合法化後の正規の医師による施術の違い、プロライフとプロチョイスの対立点も鮮やかに描かれており、いろいろと考えさせられる。

放映当日のNew York Timesの評
A Case for Abortion Rights. No Apologies. - The New York Times