リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

1955年の中絶手術料

2000~3000円 保険のきく公立病院は875円


1955年に発行された『主婦の友』2月号附録の小冊子『産制の百科案内』p.228で確認した金額。

これを日本円消費者物価計算機というサイトで計算すると……

当時の2000円は2019年の1万円から1万2000円にあたる。

1955年は中絶100万件時代のピーク。

かなり前から10万円くらいになっていたと思うけど、もしかして中絶数が減っていくのに従って高くしていったのではないだろうか。

でもこれで、日本の中絶100万件時代に、主婦が「気楽に」中絶に行っていたわけが分かった。1万円で終わるなら、夫に言わなくても大丈夫って感覚になれるよね。やっぱり具体的に考えないと、分からないものだなと反省!

当時も指定医師は1万人くらいいたそうだから、一人年間100件平均で行っていたとして、100万円得られるとすれば、確かに悪くないビジネスだったのかも。

でも現在年間15万件で、仮に10万円と安めに計算しても、1万人の医師で割ると、150万円になってしまう! 半世紀前より儲かっているということ??

まあ、アバウトな計算だけどね……。