共同通信 2022/1/5 16:35 (JST)1/5 16:47 (JST)updated
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成長過程に謎が多い人の受精卵の様子を受精後16~19日目の段階で調べた結果、神経の形成が始まっていないことが分かったと英オックスフォード大などのチームが5日までに発表した。この段階の受精卵を研究できた事例は極めて珍しい。チームの研究者は「痛みを感じたり意識を持ったりするのに必要な細胞がまだない」と分析している。
受精卵を巡っては、作製から何日目まで研究に使うことが許されるかが国際的な議論になっている。苦痛を感じ始める時期もポイントの一つで、今回の成果が影響を与える可能性がある。
今回は、妊娠を途中で終えた女性の16~19日目の正常な受精卵一つを分析した。
同様に産経新聞]も
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人間が痛みを感じるのはいつから? 受精卵研究で新知見
2022/1/5 17:13成長過程に謎が多い人の受精卵の様子を受精後16~19日目の段階で調べた結果、神経の形成が始まっていないことが分かったと英オックスフォード大などのチームが5日までに発表した。この段階の受精卵を研究できた事例は極めて珍しい。チームの研究者は「痛みを感じたり意識を持ったりするのに必要な細胞がまだない」と分析している。
受精卵をめぐっては、作製から何日目まで研究に使うことが許されるかが国際的な議論になっている。苦痛を感じ始める時期もポイントの一つで、今回の成果が影響を与える可能性がある。
受精卵の研究は生命の尊厳を守る観点から、作製後14日を超えた培養を禁止する「14日ルール」が多くの国で採用されてきた。だが昨年5月、世界の研究者でつくる国際幹細胞学会が禁止項目から外した。緩和後の培養期限は示していない。