リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

輪島病院新生児死亡で輪島市、産科医を戒告処分

医療ニュース

地域 2022年6月14日 (火)配信北國新聞

 輪島市の市立輪島病院で昨年6月、新生児が死亡した医療事故で、市は13日、主治医の男性産科医を戒告の懲戒処分とした。品川誠院長を訓告、助産師2人を文書による注意処分とした。

 事故では、産科医が出産前に胎盤が子宮からはがれる「常位胎盤早期剥離(はくり)」を早産と誤診し、胎盤の剥離を進行させる陣痛促進剤の投与を続けた。市は全面的に責任を認め、遺族に損害賠償金5825万円を支払い、示談が成立した。

 病院は再発防止策として、早産や低体重、妊婦に異常出血がある場合は、産科医が複数人いる病院に搬送することなどを決め、別の病院の産科医に相談できる体制を確保した。

 奥能登2市2町で常勤産科医は輪島病院の1人のみの状況で、石川県は奥能登の周産期医療体制強化に向け検討を進めている。