リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

月刊「正論」10月号に中條高徳先生と山谷議員の対談

山谷えり子議員関連資料


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【参議院議員 山谷えり子〜yamatani-eriko.com】

月刊「正論」10月号に中條高徳先生と山谷議員の対談
(「経済界も注目!男女共同参画の欺瞞と驚愕の性教育」250頁~)
が掲載されています。
 中條先生は、崖っぷちに立たされたアサヒビールを大胆不敵な「アサヒビール生まれ変わり作戦」の総指揮官として見事に立て直した知将としてご高名です。経営・経済問題にとどまらず、国家論、教育論や歴史など「この国のあり方」について格調高い言論活動をされています。
<対談の概要>
 今年3月4日の参議院予算委員会で、山谷の「過激な性教育」についての質疑がテレビ放映され大変な反響がありました。この質問がきっかけとなり、安倍晋三自民党幹事長代理が座長、山谷が事務局長を務める「過激な性教育ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」(以下PT)が自民党に設置されました。
 今年4月から6月にかけて、PTが問題ある性教育の事例の情報提供を求め、全国から集まった約3500件事例の一部を紹介し、これまで行政が実態調査をできなかった理由や、学校現場の問題点を明らかにしています。
 英米の現状にふれ、以前のアメリカは即物的性教育、コンドーム技術教育が盛んであったが、モラルや人間性、生命を大切にする教育、禁欲や我慢の大切さを教える方向に舵を切り、成果が上がっている具体例が紹介されています。イギリスのゆがんだ歴史・性教育に対するサッチャー首相の改革ついても話されています。
 今年7月の日教組定期大会《2003・2004年度運動総括》として、「性教育ジェンダー・フリー教育実践をめぐって、保守的な国家観、性別、役割、分業意識にもとづく家族観、男女の特性論を強調した政治的批判がおこなわれている。」と書かれていること、日教組《05-06年度運動方針》が「ジェンダー・フリーの理念の定着をはかる」「平和や人権とジェンダー・フリーの視点を関連づけた教育実践をさらに深める」と宣言していることを指摘しています。
 「自民党PTは女性を家庭に押し込める封建的で時代錯誤の運動をしている」と根も葉もない中傷を経済団体、経営者にしているとの話もあるが、PTはジェンダー・フリーにもとづく教育と過激な性教育を問題と考えているのであって、女性の社会進出を進めるのは当然であり、いわれなき待遇差別をなくすよう働いていくことを明らかにしています。
 全国の大学の約3割でジェンダー学が選択科目ではなく必修科目化されているが、その問題点について具体的な事例を挙げています。そして、本年度は男女共同参画基本計画の改定期にあたり、次期5ヵ年計画が年末に閣議決定に向けて議論されていく中で、計画には多くの問題点があることを示しています。
 このホームページ“プレスルーム”に全文を紹介しています。

山谷えり子事務所
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館611号室
TEL:03-3508-8611/FAX:03-5512-2611

男女共同参画の欺瞞と驚愕の性教育 対談(正論 平成17年10月号)
http://yamatani-eriko.com/old/press/press47_01.html

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過激な性教育ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチームというのをつくりました

第163回国会 参議院 予算委員会 第2号 平成17年10月5日
041 山谷えり子
山谷えり子君 これは国の未来をすばらしくするための重点でございますので、是非関係省庁でお話合いをしていただきたいと思います。
 続いて、資料二をお出しくださいませ。カラーコピー、男女が裸になってというイラストがございます。これは参議院予算委員会、三月四日、私が出したものでございます。神奈川県の小学校三年生の授業でございまして、小泉総理はひどいと絶句され、こういうことこそ中教審で議論すべきだというふうにおっしゃられました。また、中山文部科学大臣は、教育御意見箱を作って広く意見を集めたいというふうにおっしゃられました。自民党の方にも、テレビ中継があったものですから大変な声が参りまして、過激な性教育ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチームというのをつくりました。毎週活動をいたしまして、三千五百の過激な性教育ジェンダーフリーの実態が集まってきております。
 例えば、この小学校、イラストのコピーのある小学校からは、父兄が、上の二つ目丸ぽつ、学区内の周辺宅を訪ね、授業の一環なので御協力お願いします、おじさん、おばさんは週何回、どんなふうにしているのと質問に回ったとか。次の次、グループワーク、コンビニでエッチな雑誌を買って、拡大コピーをしてノートに張り発表、この時間に五時間掛けた、信じられない。これ、地元の人たち、保護者が文句言っているわけですよ、とんでもない授業をする。ところが、うちは性教育の先進校ですと言って全くはね付けられちゃう、教育委員会も動かない、こういう実態なんですね。学習指導要領違反、そして子供の発達段階を無視し、親の教育権を無視している。
 次の資料三でございます。これもプロジェクトチームに来た京都、小学校三年の子供を持つお父さんでございます。「いのちのたん生」、かわいいイラストです。そして隣のページ、マーカーしてあります。ある静かな夜のこと、お母さんが、私、赤ちゃんが欲しいなと言うと、お父さんは、そうだね、かわいい赤ちゃんが欲しいなと答えました。お父さんがお母さんをしっかりと抱き合いました。そして、お父さんは、ペケペケペケをお母さんのペケペケペケに入れて精子をあげたのです。隣が裸のイラストになっていますね。これ、小学校三年生ですよ。親の権威はどうなるんですか。親子関係壊れますね。
 このようなものを自民党の党本部に展示いたしました。千人の入場者がありました。中山文部科学大臣はこうしたものをごらんになられて、悪意を感じると言われました。下村文部科学大臣政務官、何か御感想ございますでしょうか。
042 下村博文
大臣政務官下村博文君) これは普通の常識の感覚からいって、とても考えられない教育が学校現場で行われているというふうに思います。
 具体的に委員からも以前にも指摘をされておられましたので、文部科学省としてもこの横浜の事例と宇治の事例についてはきちっと調査をし、そして対策をし、現在ではこれは使用されないようになっておりますが、改めて確認をしました。
 横浜の事例については、これ、今御指摘のように、小学校三年生の授業で使っていた教材でございますけれども、神奈川県の教育委員会が改めて昨年、平成十六年の二月にこの小学校の実態調査を行いまして、そして指導計画や教材の見直しを図るように指導し、そして昨年から横浜においては使われなくなったということを聞いております。
 また、この宇治の、もう一つの小学校の方の性教材、やはり三年生で使われているものでありますけれども、これについても京都府教育委員会に確認をし、これは京都市教育委員会が、この府からですね、市に対して事実確認を行うように指導し、そしてこの教材は今後一切使用させない、しないと。また、性教育を行う際には学校全体で共通認識を図ると。一部の教師たちが使用していたということで、学校全体でそれについて了解を取っていたわけではなかったと。そして、当然保護者の理解得られてなかったわけでございまして、今後保護者の理解を得ながら性教育を行うということで市の教育委員会が指導したということでございます。
 文部科学省としては、改めて適切な性教育が実施されるように、これから悉皆調査をしながら、様々な機会を通じて国として責任を持ってこの性教育については適切な指導が行われるように各教育委員会を通じながら学校現場に対してフォローアップをしていきたいというふうに思っております。
043 山谷えり子
山谷えり子君 グロテスクな紙芝居が全国各地から見付かったり、何か組織的な動きがあるんですね。下村政務官は副教材、全国いろいろ集められたとおっしゃいましたけれども、何か感想は。
044 下村博文
大臣政務官下村博文君) 自民党のプロジェクトチームでも大変な全国で協力いただいて膨大な資料を集められ、またそれも拝見をいたしました。
 東京都の養護学校で人形を使った、セックス人形というふうに通称言われているそうですが、そういうものとか、あるいは、今日の資料を含めて、小学校低学年で驚くようないろんな副教材が実際に市の教育委員会の下に出版されたという事例もございまして、こういうものについても分かった段階で、先ほどのような観点から、保護者の理解とかそれから学校全体のコンセンサスが得られているとかいうことを前提にですね、これは基本的にすべて使用が今はされないというように文部科学省としても指導しているところでございます。
045 山谷えり子
山谷えり子君 私の、参議院予算委員会で小泉総理が中教審で議論しなければいけないと言われ、そして中教審で議論進んでおるようでございますが、性教育に関してはどのような内容になっておりますでしょうか。
046 下村博文
大臣政務官下村博文君) お答えいたします。
 中教審の中で健やかな体を育む教育の在り方に関する専門部会というのがございまして、これはこの中教審の初等中等教育分科会の教育課程部会というところで議論されているところでございます。
 これはまだ途中段階でございまして、今後こういう観点から議論をしていくということでございますけれども、性教育については、特に学校における教育についてこれまで体育とか保健体育を始めとする関係教科ということで指導をしてきたわけでありますけれども、今御指摘のように、この性教育について様々な考え方が論じられている状況でありますので、是非、中教審としても、改めてこの性教育の在り方、それから教科における性教育に関する指導内容の体系化、これをきちっと議論をしながら、各学年、各成長過程に合った適切な教育をする必要があるのではないかというような議論がされているというふうに聞いております。
047 山谷えり子
山谷えり子君 性差否定、男女ごちゃ混ぜのジェンダーフリー教育の実例も寄せられております。
 男女のトイレが一緒で女の子がトイレに行くのを嫌がっているとか、男の子にスカートをはかせる授業、男女でおんぶしたりだっこしたり、中学生です、体ほぐし体操というものだそうですが、やっている。また、林間学校で男女同室、同じテントで寝かせる、小学校五年生。福島県で五百九校中百五十六校、仙台市で百二十二校中三十三校、地方議会で問題となりました。この夏も山形市で三十六校中六校が同宿しております。
 ジェンダーフリー教育なんですが、今年夏の日教組の定期大会で、平成十五、六年度の運動総括として、憲法教育基本法の改悪の動き、性やジェンダーフリー教育への組織的攻撃など、平和が危機的状況にあると総括し、今年、来年度の運動方針として、ジェンダーフリーの理念の定着を図るとうたっております。
 ジェンダーフリーという言葉は細田官房長官も使わないことが望ましいとおっしゃっているわけでございますが、この男女ごちゃ混ぜジェンダーフリー教育、日教組は来年も理念の定着を図るそうでございますが、これに対して何か御感想あれば、下村政務官
048 下村博文
大臣政務官下村博文君) お答えいたします。
 今年の七月に開催された日教組の第九十三回定期大会において、今御指摘されたように、ジェンダーフリーの理念の定着を図るという運動方針が決定されたということを聞いております。
 このジェンダーフリーという用語は、今、男女共同参画社会基本法あるいは男女共同参画基本法においては使用されていないわけでございますし、また、現在、一部に男性と女性の区別をなくして画一的に男性と女性の違いを一切排除しよう、そういう意味でこのジェンダーフリーという言葉が使われているという事例がございまして、実際に日教組においてこのような観点から使われているかどうかということは明確には承知していないところでございますけれども、この男女共同参画社会というのはそういう意味でのジェンダーフリーというのを目指しているわけではありませんので、政府としては、性別にかかわりなくその個性と能力が十分に発揮できることができる社会、そういう社会を目指しているということでございまして、日教組がどういう意味でこのジェンダーフリーというのを使われているかどうかというのは理解していないところでありますが、本来の、先ほど申し上げましたような画一的な男性と女性の違いを一切排除するという意味であれば、それは違うのではないかというふうに思っております。
049 山谷えり子
山谷えり子君 差別ではなく性差否定教育というのはやはり見直してほしいと思います。

第12回男女共同参画基本計画に関する専門調査会議事録
日時: 平成17年7月11日(月) 13:00~15:00
場所: 経済産業省別館825号会議室
開会
報告書案について
その他
閉会
(配布資料)

資料1
自民党過激な性教育ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム会合(7月7日)提出資料
[https://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku/siryo/pdf/12-1-1.pdf:title=その1 [PDF形式:30KB] ]
[https://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku/siryo/pdf/12-1-2.pdf:title=その2 [PDF形式:914KB]]

上記2つの資料、特に「その2」は驚きです。

この資料の末にできた第2次男女共同参画基本計画の「8.生涯を通じた女性の健康支援」の章が以下です。
https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/2nd/pdf/2-08.pdf

9頁中、なぜか8ページが真っ白で、あちこち空白になっています。