リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

子宮内反症で産婦死亡 遺族に訴えられた宮城の医院が倒産

河北新報オンライン

産婦人科医院経営 仙台の千手会、破産手続き開始 負債3億600万円
2023年3月15日 18:16 | 2023年3月15日 22:42 更新

 仙台市青葉区桜ケ丘で産婦人科医院「桜ヒルズウィメンズクリニック」を経営していた千手会(仙台市)が15日までに、仙台地裁から破産手続き開始決定を受けた。決定は6日付。帝国データバンク仙台支店によると、負債額は3億600万円。

 1992年設立。2009年には年売上高2億3600万円を計上したが、17年の医療事故訴訟などで評判が落ち、業績が悪化した。20年3月末までに事業を停止した。

医療ミス調査会というサイト  2018.05.04

出産後死亡 仙台の医院に賠償求め遺族 /宮城

 昨年8月に仙台市内で30代の女性が出産後に死亡したのは医療ミスだったとして、女性の夫と長女=東京都在住=が9日、産婦人科医院「桜ヒルズウィメンズクリニック」(仙台市青葉区桜ケ丘)と男性院長を相手に約1億1300万円の損害賠償を求めて仙台地裁に提訴した。

 訴状によると、女性は昨年8月9日午後5時20分ごろ、通院していた同クリニックで女児を出産。直後に子宮の内膜面が外側に反転する子宮内反の状態になり、担当医の男性院長が処置をしたが頭痛や吐き気などの症状が続いた。

 女性に付き添っていた内科医でもある妹が「様子がおかしいので大学病院に送ってほしい」と訴えたが、男性院長は「大丈夫。こちらで診る」と搬送を断った。その後、女性は妹が呼んだ救急車で大学病院に搬送されたが、同日午後10時半ごろ、羊水塞栓(そくせん)症などによる呼吸不全と急性循環不全により死亡した。

 9日に記者会見した原告代理人の坂野智憲弁護士は「クリニックには十分な設備がなく適切な治療は不可能だった。容体悪化後、すぐに高度医療機関に移送すべきだった」と指摘した。一方、同クリニックは取材に対し「コメントできない」としている。【早川夏穂】

出典:毎日新聞

子宮内反

 日本産婦人科医会に以下の説明があった。

(3)[http://子宮内反症(Uterine inversion)
1)病態
・子宮内反とは,子宮が内膜面を外方に反転した状態をいう.子宮が裏返しになり子宮内膜面が腟内または腟外に露出し,胎盤剝離面から出血が続く状態である.
・病因は外因性と内因性がある.ほとんどが外因性で,胎盤剝離前の臍帯牽引によることがもっとも多く,他のリスク因子として癒着胎盤や過短臍帯,臍帯巻絡がある.内因性のものとしては,子宮奇形に伴う子宮筋の弛緩,多胎妊娠,巨大児,羊水過多などの子宮筋が弛緩した状態に起こりやすい.また,外因性と内因性が複合して発症する場合もある. 内因性のものとしては,子宮奇形に伴う子宮筋の弛緩,多胎妊娠,巨大児,羊水過多などの子宮筋が弛緩した状態に起こりやすい.また,外因性と内因性が複合して発症する場合もある.