先進国とは思いがたく、多くの途上国よりも劣悪な日本の避妊状況を知ってください
2022年の国連の統計です。
https://www.un.org/development/desa/pd/data/world-contraceptive-use
避妊普及率の推移(日本は2015年の数値)
1970年代にはわりと普及していた近代的手法が、1980年代半ばから減り始めるのが分かる。(すべての手法には、性交中断法=外出しやリズム法など、ほとんど避妊にならないものも含まれている。)
世界各国の「永久避妊(不妊手術)+LARC」の使用率と比べると、日本だけが非常に低いことは明白。(3つ目の地域=アジアの右端がJapan)
なので「アンメットニーズ(ニーズがあるのに満たされていない)」度合いが高く、「ニーズが満たされている」度合いが低い。
避妊ニーズの不満度・満足度(推定値)
United Nations Data Potal Population Divisionでインタラクトでデータを確認できます。Country ProfileでJapanを選んでください。
細かいデータは1950~2015年までデータがあるので、ダウンロードして主な結果をグラフにまとめました。
United Nations Department of Economic and Social Affairs, Population Division (2022). World Contraceptive Use 2022
青 避妊実行率(すべての手法)
赤 避妊実行率(近代的手法)……性交中断法(外だし)、リズム法は入らない
灰色 男性用コンドーム
薄青 IUD=子宮内避妊具(リング、IUSも入る)
黄色 経口ピル
一時期、IUD(リングが主だと思われる)とピルの微増傾向が見られたが再び地を這うようになったことが一目瞭然。