リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

2005年 中絶薬ミフェプリストンと感染症に関するWHO薬事情報~安心材料も!

WHO Drug Information Vol 19, No. 3, 2005

WHO Drug Information

こうした更新情報を厚労省は無視続け、2004年にアメリカで中絶薬の服用後に死者が出たということだけ報告してきたのです! 

ミフェプリストン、敗血症と血液感染症
 アメリカ合衆国 - 食品医薬品局(FDA)は、ミフェプリストン(Mifeprex®)に関連する重大な有害事象を調査し、承認された表示と一致しない方法でミフェプリストンとミソプロストールを用いて内科的中絶を行った場合の敗血症や血液感染の危険性を強調しています。現在、2003年9月から2005年6月までの間に、これらの薬による内科的中絶後に感染症で死亡したケースが4件報告されています。
 死亡した感染症の原因と思われる細菌は2例で確認されており、残りの2例はFDAが疾病管理予防センター、州および地域の保健局、Mifeprex®の製造業者とともに調査中です。
 医師は、患者の敗血症をより高いレベルで疑うことが求められています。これまでFDAは、重篤な細菌感染、出血、子宮外妊娠が破裂し、死亡したとの報告を受けたことがあります。これらの報告を受けて、黒枠表示の改訂が行われました。
参考資料 FDAニュース、P05-43 2005年7月19日、http://www.fda.gov/cder/drug/infopage/mifepristone/default.htm


ミフェプリストン:安全性情報の改訂
 スイス-スイスメディック社は、ミフェプリストン(ミフェジン®)とミソプロストールの使用後に米国とカナダから報告された敗血症と出血の稀な合併症に関する新しい情報を医療専門家向けに発表しました。
 ミフェプリストンとミソプロストールは、無月経49日までの内科的中絶のためにスイスで認可されています。推奨される用量は、ミフェプリストン600mgを経口投与し、36時間から48時間後にミソプロストール400μg(マイクログラム)を経口投与します。
 米国で報告された敗血症と出血の症例は、スイスで認可されていないミソプロストールの膣内投与に続いて起こったようです。
 報告された症例では発熱は確認されていないため、特に頻脈、低ボラ血症、白血球減少などの症状を持つ患者をモニターすることが非常に重要です。
 ミフェジン®」の安全性情報は、2004年12月にすでに強化され、これらのリスクについて医療関係者に警告しています。
 内科的中絶、外科的中絶のいずれにおいても、重度の感染症や敗血症が起こりうること、また、正常分娩や帝王切開分娩においても、感染症が起こりうることに留意する必要があります。
参考文献 ミフェプリストンの治療による合併症に関する最新情報。2005 年 7 月 22 日。
http://www.swissmedic.ch