ロイター ワールド 2023年7月14日
7月13日、米食品医薬品局(FDA)は、経口避妊薬「オピル」を処方箋なしで買える市販薬として初めて承認した。写真はペリゴが提供(2023年 ロイター/Perrigo)
[13日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は13日、経口避妊薬「オピル」を処方箋なしで買える市販薬として初めて承認した。
ペリゴが製造しているオピルは1973年に処方薬として認められている。同社は来週に販売価格を明らかにする予定で、来年第1・四半期中には店頭とオンラインで購入できるようになる見通し。
オピルは毎日決まった時間に服用して妊娠を防ぐ。主な副作用は出血や頭痛、めまいなど。FDAは乳がん患者、もしくは過去に乳がんにかかった人は服用すべきでないと提言している。
米国では昨年、連邦最高裁が人工妊娠中絶の合憲認定を覆す判断を示した後、中絶を禁止する州が増えている。こうした中で今回のオピルの承認により、女性が医師の診察などの手間や時間をかけずに避妊薬を手に入れられるようになる。