リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

2023-02-01から1日間の記事一覧

メフィーゴパックの添付文書案

情報提供をいただきました https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000248138&fbclid=IwAR3mBIgHYnRYJYAFqbAdXMDxgSYqUcs8mt0RwpL2bcdnx2GVPzrEqTVrifw

指定医師のアンダーコントロールにある日本の中絶(7)

ミソ単独だけでは女性が苦しい では、なぜそんなに安くて手軽なミソプロストール単独の中絶の方をより強く推奨しないのか? 副作用が長引き、時により強く感じられるためだ。ミフェプリストンを併用した方が、より早く、より痛みや苦しみが少なく終わらせる…

指定医師のアンダーコントロールにある日本の中絶(6)

ミソプロストールとプレグランディンの作用はほぼ同じ プレグランディン(成分名ゲメプロスト)が、今回承認されつつある経口中絶薬の第二剤ミソプロストールと効果自体はほぼ変わらない薬であることは、あまり知られていない。 ミソプロストール(商品名サ…

指定医師のアンダーコントロールにある日本の中絶(5)

危険なプレグランディン そんな日本で、2021年12月に初めて「経口中絶薬」の承認申請が行われた。「選択肢が増える」とおおむね歓迎ムードだったが、日本で合法的中絶を唯一許されている母体保護法指定医師たちが組織している日本産婦人科医会の役員たちが、…

指定医師のアンダーコントロールにある日本の中絶(4)

日本において「低用量ピル」の認可が何十年も進まなかったのも、緊急避妊薬の薬局販売がなかなか認められないのも、指定医師たちが強硬に反対してきたことが大きな要因になっている。海外の産婦人科医たちが、中絶合法化や中絶薬解禁に向けた運動で重要な役…

指定医師のアンダーコントロールにある日本の中絶(3)

初期中絶の「経済的理由」も形だけ 初期中絶も同様である。日本では「経済的理由」が中絶の圧倒的多数を占めている(99%)と言われている。しかし、厚生省が2006年9月25日付の厚生事務次官通知 で示した「経済的理由」の範囲は、以下の通り、非常に厳格で狭…

指定医師のアンダーコントロールにある日本の中絶(2)

「治療的流産」とは? ところで、従来の日本の中期中絶(最後の月経から数えて12週以降)は、プレグランディン膣坐剤(膣内の粘膜を通じて徐々に成分を吸収させる薬)を使って、人工的に流産させるのが一般的である。プレグランディンは1970年代に日本で開発…

指定医師のアンダーコントロールにある日本の中絶(1)

連載にしてみます 日本の中絶の大多数が妊娠12週未満の初期中絶の段階で行われている (図1)。長年、日本の初期中絶では、外科的処置による人工妊娠中絶(以下、中絶とする)しか手段がなかったが、2021年12月に経口中絶薬の承認申請が行われ、1月の厚生労…

日母医報(医会報)S50~59(1975~1984)年

1978年からプレグランディンへの言及が始まり、1984年に集中的に 医会報(日母医報)目次 昭和49年~昭和45年(1970~1974年) *この時期「水子」は出てこない。 8月号(第23巻第8号No. 257) 710803;日母スライドテープNo.7「中期人工妊娠中絶手技(日母…

「経済的理由」の範囲

平成8年(1996年)9月25日厚生事務次官通知 ・「母体保護法の施行について」の一部改正について(通知)(◆令和02年10月20日発子第1020001号) ○「母体保護法の施行について」の一部改正について(通知)(令和2年10月20日)(厚生労働省発子1020第1号)(各都道府県…

経口中絶薬のパブコメ 本日開始!~28日まで

正しい新たな常識を広めて行こう! 避妊薬 緊急避妊薬 経口中絶薬は現代女性の味方です! 今日から経口中絶薬の承認に関するパブコメ開始❣ この薬が導入されたことで、世界中の大勢が第三者による不必要な医療介入を受けることなく妊娠を終わらせられるよう…

中期中絶 治療的中絶 プレグランディン関連 いろいろ資料

忘備録 Table: 流産に関する表現について理解する - MSDマニュアル家庭版Therapeutic abortion - PMCTherapeutic abortion | Britannicaジノプロスト注射液1000μg「F」/ジノプロスト注射液2000μg「F」R4年4月医会記者懇談会資料-安全な人工妊娠中絶…

武田繁太郎『沈黙の四十年 引き揚げ女性強制中絶の記録』

中央公論社1985年刊 1945年9月から始まった強制中絶のドキュメント 日本の産婦人科医の戦後は搔爬法から始まった。まだ優生保護法が存在していなかった敗戦直後の1945年9月上旬に、九州大学医学部産婦人科の助教授が厚生省に呼び出され、引き揚げ船で入港し…

産児遺棄事件:15歳少女、出産した赤ちゃんを用水路に遺棄疑い 「死んでから捨てた」

京都新聞 2023年2月1日 20:15 またしても痛ましい事件が。 15歳少女、出産した赤ちゃんを用水路に遺棄疑い 「死んでから捨てた」|社会|地域のニュース|京都新聞 自身が出産した直後の男児の遺体を用水路に捨てたとして、京都府警向日町署は1日、死体遺棄…