Reckon, By Annabel Rocha | arocha@reckonmedia.com, November 17, 2023 at 9:00 am CST
Is adoption the alternative to abortion? Unpacking the complexities of unplanned pregnancies
中見出しを仮訳するとこんな感じ:「全国養子縁組の日」にちなんで、保守派の「中絶ではなく養子縁組」というスローガンに隠された真実に迫ってみよう。National Adoption Dayというのがあるんだね!
日本から見るとはるかに養子が多いように見えるアメリカだけど、実際は養子候補1人に45組の親候補が待っているほど供給が少ない。2017年の調査では、中絶を拒否された親の91%が、他の選択肢よりも子育てを選んだという結果が出ているという。
望まない妊娠をした当事者が養子縁組をどう考えているのか……記事の最後にまとめられています。
2015年、ガットマッハー研究所の研究者たちは、ニューメキシコ州とミシガン州の中絶患者29人に、妊娠の決断において中絶がどのような比重を占めるかについて聞き取り調査を行い、その結果、患者たちは養子縁組を中絶と同等の選択肢とは考えていないと結論づけた。
「彼らにとって養子縁組は、親の役割を引き受け、そして放棄する決断でした。そのため、養子縁組は彼らの妊娠には特にふさわしくない選択であったのです。
確かに……いったん命を引き受けておいて、それを放棄するというのは、当事者にとっては最も辛い選択になりそうだ。そうであるなら、「望まない妊娠をしたら中絶しないで養子縁組!」と第三者が押し付けるのは、当事者を苦しめることになりかねない。実際、それを示唆する研究結果は、たしか「ターンアウェイスタディ」でも出ていたはずだ。望まない妊娠をして養子縁組した人よりも、妊娠初期の中絶をした人の方が、長期的なメンタルヘルスの結果は良いのだと。「実の親に捨てられた」と子どもの側も心に傷を負ってしまう可能性があることにもちゃんと目を向けるべきだ。