リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

緊急避妊薬について

忘備録

 たしか先月、染谷さんと福田和子さんがヨーロッパに視察に行ってたそうです。その後、染谷さんがツイッター(X)でこんなことをつぶやいていました。

フランスは緊急避妊薬含め、全女性が避妊無料、コンドームも若者無料で話題ですが、ベルギーやオランダ、ドイツ、ノルウェーも若者は避妊無料だし、スウェーデンには若者無料のユースクリニックが250箇所もあるし、フランスがぶっち切りで進んでいるわけではないんですよね

ヨーロッパだけではなく、フィリピンやタイなどでも避妊の無料提供は行われており、インドの緊急避妊薬の価格は3円~です。薬局では買えない韓国も2000円以下。日本の平均15000円という価格が異様です。
【フィリピン】
https://hellodoctor.com.ph/sexual-wellness/contraception/free-contraceptives-in-the-philippines-2/
【タイ】
https://eng.nhso.go.th/view/1/DescriptionNews/Health-units-to-hand-free-birth-control-pills-and-condoms-/412/EN-US
#緊急避妊薬を薬局で

https://twitter.com/asukasuca/status/1730080744310177983/photo/1

↑資料は緊急避妊薬の薬局販売の検討会で共有された厚労省の海外調査より
https://mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00017.html
ちなみにOTC化した国は医師の関与なしで問題は起こっていません。

参考資料の「参考資料5」の概要版ではない方が詳しいです。
https://mhlw.go.jp/content/11121000/000910061.pdf

残念ながら染谷さんの示しているURLのリンクが切れていますね……探しておかないと。

イギリスも無料のはずだと調べてみました。

 以下は、私が見つけた英国NHSの情報です。
Where can I get emergency contraception? - NHS

仮訳します。

緊急避妊はどこでできますか?

  • 避妊ガイド

セカンダリーナビゲーション
はじめに
避妊方法
どれが一番自分に合っていますか?
不安と疑問
ピルに関する質問
どのタイプの緊急避妊薬を使うかは人それぞれです。


2つの方法があります:


緊急避妊ピル
 無料で入手
 レボネルもエラワンも、以下のサイトで無料で入手できます:

  • 避妊クリニック
  • ブルックセンター
  • 一部の薬局(薬局を探し、無料の緊急避妊を提供しているか尋ねてください。)
  • ほとんどのセクシャルヘルス・クリニックまたは性泌尿器科(GUM)クリニック
  • ほとんどのNHSウォークイン・センターと軽傷病棟
  • ほとんどのGP病院(GPを探す)
  • 病院の事故救急(A&E)部門の一部

セクシャルヘルスクリニックを探す【検索可能になっています!】


購入
 レボネルとエラワンは、ほとんどの薬局やBPASなどの団体でも購入できます。

 レボネルは、無防備な性行為をしてから72時間以内(3日間)に服用することができますが、無防備な性行為をしてから12時間以内に服用するのが最も効果的です。値段は様々だが、25ポンド前後であろう。レボネルを購入するには16歳以上である必要があります。16歳未満の場合は、医師の処方箋が必要です。
 エラワンは、無防備な性行為をしてから120時間(5日間)以内に服用することができますが、無防備な性行為をした後、できるだけ早く服用するのが最も効果的です。値段は様々ですが、35ポンド程度でしょう。16歳未満であれば、処方箋なしでellaOneを購入することができます。
緊急避妊についてもっと知る。


IUD
 IUD(子宮内避妊器具)は、以下の薬局で購入できます:

  • 避妊クリニック
  • ブルックセンター
  • セクシャルヘルスクリニックまたはGUMクリニック
  • ほとんどの開業医院


 IUDは最も効果的な緊急避妊法です。子宮内に装着するもので、医師または看護師が装着しなければなりません。

 避妊せずに性交渉を行ってから5日以内に装着するか、排卵日の予測が可能な場合は排卵後5日以内に装着する必要があります。

 IUDは、通常の避妊方法として装着したままにしておくこともできますし、次の生理の時に医師や看護師が取り外すこともできます。