リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

朝日新聞11月9日のasahi.comに,「熊本の病院が「赤ちゃん引き取りポスト」 賛否両論」という記事が掲載されていた。

 熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)が、様々な事情で子育てができない親が乳児を託す「赤ちゃんポスト」の導入を決めた。「こうのとりのゆりかご」の名で年内にも受け付けを始める方針。病院側は「捨てられて命を落とす赤ちゃんや中絶せざるを得ない母親を救いたい」と説明するが、子捨ての助長につながるとの意見もあり、論議を呼びそうだ。

 同病院によると、病棟の外壁に縦45センチ、横64センチの穴を開けて「窓口」にする。空調設備のある室内に保育器1台を置き、24時間態勢で対応。外から乳児が置かれると院内のブザーが鳴り、助産師らが駆けつける。

 多くは乳児院などに預けるが、同病院は、実の親の了解を得た里親が戸籍上の実子として育てる特別養子縁組制度の適用も目指す。ポストを訪れる親が名乗り出る仕組みをつくりたい考えだ。

 同様の制度は00年にドイツ・ハンブルクで生まれた。キリスト教系の社団法人が設置。「子捨てを助長する」という反発もあるが、同国内に70カ所以上あるという。

――中略――

 厚生労働省広報室は「制度的に前例がないため、どの課の担当業務なのかわからない。コメントはできない」としている。

しばらくはここで全文を読めます→ http://www.asahi.com/edu/news/SEB200611080018.html

嬰児の命を救うために子捨ての場を設けるというのは,たしか江戸期にどこかの藩でもやっていたことじゃなかったかな?