ワシントン（ＣＮＮ） オバマ米大統領は２４日、連邦政府の予算が人工妊娠中絶に使われないことを確認する大統領令に署名した。中絶反対議員を取り込んで医療保険改革法を成立させるため、土壇場で合意した内容に基づいたもので、２３日に大々的に行われた医療保険改革法の署名式とは対照的に報道陣には公開されなかった。
ホワイトハウスによると、オバマ大統領が署名した大統領令は、以前からあった中絶費用への給付制限が新法にも引き継がれることを確認する内容。署名式には与党民主党内で中絶反対派の先頭に立つバート・ステュパック議員をはじめ１３人が出席した。
ステュパック議員らは中絶反対の立場から当初法案に反対していたが、オバマ大統領が同議員らの条件を入れた大統領令を出すことで合意が成立し賛成に回ったため、医療保険改革法案は２１日の採決で賛成２１９、反対２１２のわずかな差で可決された。
関連記事として、3月23日付けの毎日ｊｐに「クローズアップ２０１０：米医療制度改革成立へ 強行で皆保険に道、政権浮揚は疑問符」がありました。
