リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

神戸新聞のサイトに「胎児エコー検査、同意半数 異常推測可能で戸惑い」というタイトルの記事がありました。金井恒幸さんの署名記事で、2010/07/14 09:38にアップロード。次のような内容です。

 日本周産期・新生児医学会倫理委員会は13日、胎児の性別や発育状態を調べる超音波(エコー)検査で、事前に妊婦の同意を得て実施している産科医が48%にとどまるという調査結果を、神戸市で開かれた同学会学術集会で発表した。エコー検査の性能向上で、胎児の染色体異常まで推測可能になり、結果を聞いて戸惑う親が少なくないという。同委員会は、親に対する検査前の説明と、告知後の支援の充実などについて検討する。
 検査では、胎児のうなじを診ることでダウン症など染色体異常の可能性が分かるほか、水頭症なども判別できる。
 調査は今年2月、東京や大阪など4都府県の産科医を対象に実施。170人から回答があり、検査前に妊婦から書面で同意を取っていたのは4%、口頭での同意は44%と、合わせても半数に満たなかった。
 人工妊娠中絶手術が可能な妊娠22週未満の検査で、胎児に明らかな異常がある場合の対応(複数回答)については、72%が「すぐに専門の医療機関を紹介する」とした。染色体異常は羊水検査をしないと確定診断ができないが、20%は「羊水検査を勧める」と答えた。

結果をまとめたのは大阪大総合周産期母子医療センター和田和子講師。記事によれば、和田講師は「エコー検査で染色体異常の可能性が分かるということを広く知ってもらうとともに、異常を告知された親の支援を進める必要がある」と述べたとのことですが、