以下,Facebookへの投稿をそのまま流用します。
昨日,地元でフェミカン(ご存じの方だけの隠語?)を広めようとしている方々とお会いしていた時に,ついでに女性の健康の包括的支援法案の話をしたら,「どうせ自民党は産めよ殖やせよなんでしょ。中絶禁止で・・・」と憤りを示した方のお言葉が印象的でした。時間がなくて議論できなかったのが,残念です。
でも,わたしが思うに,今回の法案には,少なくとも学術研究の振興や知識の集成化を明確にうたってあるという大切な部分があるんですよね。「妊娠初期の中絶処置は,出産する経験よりもはるかにリスクが少ない」というのは,日本ではあまり知られていないかもしれないけど,国際社会の常識であり,エビデンスが取れている「事実」です。だから,きちんと日本人研究者が取組み,既存の知識を集積していくなら,そうした「事実」は否定のしようがないのでは?
避妊や中絶について,より安全で確実な手段を導入していくことは,間違いなく「日本の女性の健康度を高める」とわたしは信じているのですが,その感覚を共有していない方々にとっては,今回の女性の健康の包括的支援法は,あいも変わらぬ「自民党による操作」のたまものとして,脅威以外のものとしては見えないのかもしれない・・・と,改めて思うできごとでした。