リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

子宮ゾンデは日本だけのもの?

とある国際研究機関の知る人ぞ知る産婦人科医に,"the uterine sound"を使っているかと訊いてみたら,「それ,ちゃんと理解して答えたいから,何のこと?」とまずは返事が来た。子宮口から子宮底までの長さを測る道具で,中絶の前に子宮の状態をチェックするために用いるものだと伝えたら,「どうして超音波を使わない?」と言われた。いや,日本ではこの道具を使って測ることがずいぶん前から定着しているらしい,日本語では「ゾンデ」と言うので,ドイツ語から来ているらしい。おそらくドイツの医学をモデルに日本に産婦人科が作られた頃からずっと使われているのかもと説明したら,「そういうのがあるのは,聞いたことがある。だが自分は,全く経験したことがない(never)」と返信が来ました。

ちなみに,その先生はオランダの男性医(産婦人科)です。

3月7日追記:カナダで医学をおさめ,ニュージーランドで働いている女性の産婦人科医師は,金属またはプラスチック製のゾンデを使っているそうです。こういう手技については,各先生がいろいろ使い勝手を比べながら試行錯誤してらっしゃるのかもしれませんね。