リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

海外の中絶費用/緊急避妊薬の価格

やっぱり高い! 日本の中絶/緊急避妊薬

海外の中絶費用を調べてみました。

イギリスは中絶薬で480ポンド(約7万円)、外科手術で680~1510ポンド(約10万円弱~22万円)だけど、97%の女性が健康保健(NHS)でカバーされます。出典はbpasで2019年4月10日からの新料金です。

フランスでは、2012年に妊娠14週までの中絶費用が全額保険適用となりました。その以前は最大450ユーロ(約56000円)も払わねばならなかったとあります。出典はFRANCE24です。

ドイツでは日本同様に中絶が原則禁止されていますが、強制カウンセリングと3日間の待期期間さえ経れば精神的な健康などを理由に外国人でも350~500ユーロ(約44000~56000円)で中絶を受けられるそうです。ドイツ人には国の保険がおりるようです。出典はBerlin Logsによる2019年3月6日の情報です。

一方、アメリカでは妊娠初期の薬による中絶は平均504ドル(約6万円)。レイプや母体の生命に危険がある場合などはメディケイド(健康保険)を使えるようです。これはGuttmacherによる情報です。ただし、アメリカではトランプ政権下で反中絶政策が採られており、フェミニストたちは相当に警戒を強めています。

日本では妊娠初期の中絶でも10万円以上かかることが多いし、保険はいっさいききません。

なお、緊急避妊薬は米英のオンラインショップで販売されています。アメリカのAmazon.comではPlan B One Stepが33ドル69セント(約3800円)、AfterPillが22ドル(約2500円)です。イギリスのOnline Doctor Superdrug.comでは、5日間=120時間以内に服用するEllaOneが35ポンド(5000円強)、日本で認可されているものと同様に72時間以内に服用するLevonelleが27ポンド(4000円弱)、ジェネリックだと13.49ポンド(2000円弱)で売られています。

日本では、ノルレボを処方してもらうと1万5000円ほどかかっていたのが、ようやくジェネリックが出て1万円を切るようになったところ。でも、海外と比べるとまだまだ高い。以前、書いたとおり、タイなら200円で買えるんです! 

まずは知ってください。そして、リプロ難民を脱しましょう!