リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

Family planning and lifestyles in Germany

ドイツの家族計画

Family planning and lifestyles in GermanyEntre Nous Cph Den. 1996 Sep;(33):9-10.

C Helfferich著

Abstractを仮訳します。

この記事では、ドイツにおけるリプロダクティブ・ヘルス、家族計画、ライフ・スタイルに関する問題を紹介している。ドイツ連邦共和国は、すべての人が避妊についての知識を持っていることを前提としています。学校では性教育が義務づけられており、1995年に制定された連邦法では、性教育、予防、家族計画に関する情報やアドバイスを受ける権利が保証されている。避妊方法としては、ピルが最も広く使用されており、次いでコンドームが使用されている。女性は多種多様な方法から選ぶことができる。20歳未満の女性は、無料で情報と避妊具を得ることができる。20歳以上の女性は、社会的援助を受けている場合、無料で診察を受けられ、IUDも無料で使用できる。全妊娠の66%は計画的に行われており、中絶率は古いドイツの州では104/1000出生、新しいドイツの州では495/1000出生となっている。パートナーのいない女性や妊娠を望んでいる女性が計画外妊娠を防げていないことがうかがえる。1994年、避妊具の使用率が最も高かったのは21〜29歳の女性であった。避妊具の使用率は、若年層と高年齢層では低かった。シングルマザーとして出産した20歳未満の青年は、1991年には古いドイツの州では40.5%、新しいドイツの州では86.9%であった。16~65歳の独身でパートナーのいない女性の約75%は、保護具を使用していなかった。安定したパートナーのいる独身女性の79%が避妊をしていた。東洋と西洋の女性の間には、仕事と母親業を結びつけることに関して、多くのライフスタイルの違いがある。リプロダクティブ・ヘルスが改善されれば、年齢に関係なく、女性がより多くの選択肢を持てるようになるはずである。