リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

産婦人科医療をビジネスにしてはならない

医は仁術? いや、算術に堕していないか


少子化だから避妊や中絶が高いのは当たり前?

いやいや日本は出産料金も懲罰的に高い

1994年に分娩費と育児手当を統合して
出産育児一時金を30万円に

この時点ですでに諸外国より高いのに
医師がそれを上回る値上げを続け
一時金は徐々につり上げられ現在42万円

自民党はさらに上げることを検討中


英仏北欧諸国等では、出産も避妊や中絶も保険がきき実質すべて無料

女性がどちらの選択をしてもケアが保障されているので、生涯に30年以上続く妊娠可能期間中のどこで出産するのかを女性自身が好きに決められる

その結果、タイミングよく望んだ妊娠ができるようになり、少子化は緩和、女性もハッピー


今の日本は、性教育をせず、避妊は限られ、望まない妊娠を中絶するにも金が要る

出産・育児・教育費もとんでもなく高いから産めなくなる

政府がリプロにお金をかけていないからだ

おまけに女性は勝手に一人で妊娠したかのように責められる

これでは少子化は当たり前

国の政策が根本からズレている


医は仁術?
いや今や産婦人科医療は「算術」に堕した

不妊治療は一部の産婦人科医を儲けさせるだけ

医師に金が回るようにすれば
子どもが増えると考えるのは
全くの錯覚

福祉を充実させ
女性目線の政策に切り替えないと
立ち行かなくなるよ

子の世代は無理でも、孫の世代には
間に合ってほしい…