リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

2016年6月9日 アイルランドの人工妊娠中絶禁止は人権侵害-画期的な国連判決

国際人権機関が中絶を犯罪として禁止している国家を人権義務違反と認定したのはこれが初めて

Ireland’s ban on abortion violates human rights – ground-breaking UN ruling

仮訳します。

 国連人権委員会が、アイルランドの中絶を禁止し犯罪とする法律が、致命的な胎児の障害という診断を受けた女性の人権を侵害したという画期的な決定を下したことは、アイルランドとそれ以外の国における女性の権利を前進させるだろう、と本日アムネスティ・インターナショナルは述べている。


 国連委員会の本日の裁定は、アイルランドと米国の二重国籍者であるアマンダ・メレットさんが2011年に致命的な胎児異常の診断を受けたにもかかわらず中絶を拒否したため、中絶を禁止するアイルランドの法律がアマンダさんの権利を侵害した、と述べた。リプロダクティブ・ライツ・センターは、メレットさんの代理人として、2013年11月に国連人権委員会に提訴した。

 国際人権機関が、中絶を犯罪として禁止している国家を人権義務違反と認定したのは、これが初めてのことである。