リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

中絶薬を選んだ女性たちの理由、外科的/内科的中絶の比較

オーストリアクリスティアン・フィアラ医師のFIAPAC(2019年)の発表資料より

中絶薬の承認で、日本でも外科処置ではなく、内科的(薬による)中絶という選択肢が得られるように。
海外で中絶薬を選んだ人に理由を聞いた結果:非常に早期に行える 68%、外科的介入がない 59%、全身麻酔がない 52%、意識がある方がいい 16%、医師の言いなりになりたくない 4%、掻爬で嫌な経験をした3%、その他4%。


外科的/内科的中絶の比較
外科的中絶は:
早い、短時間ですむ、責任は医師にある、処置のリスクが少ない、全身麻酔が不便、経過の予測がつく、ほとんどの提供者は妊娠49日を超えないと行ってくれない。


内科的中絶は:
ずっと意識がある、医師の関与がない、パートナーに支えてもらえる、手術(のリスク)がない、非常に早期に行える、掻爬で後処置をするリスクが小さい、より多くの時間が必要、痛みと出血が多い、治療の経過が人によって大きく異なる、より「自然」だと感じる女性もいる。