リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

私はCatholics for ChoiceのVCATを受けていた!?

IWAC 2013のPre-congress workshop

IWACとはタイのバンコックで3年毎に開かれてきた「安全でない中絶に関する国際会議」で、2013年は第2回だった。(2019年の第4回にも参加し、その時はフリーコミュニケーションという枠でミニ発表もしてきた。)

記憶が正しければ初回2013年の時に出たワークショップの開催者はCatholics for Choiceだったと思う。
プログラムが手元に残っている。2013年1月22日 プレコングレス・ワークショップとして以下を実施。
(9:00-9:15 Welcoming remarks and logistics  15分)
9:45-10:45 Values and consequences: Examining the values that inform our work 60分
11:00-11:20 Pre-workshop survey results 20分
11:20-13:00 Interactive panel discussion (x2) 40分
14:00-15:30 Real-life scenarios exercise 90分
15:45-16:15 Draft the ideal abortion law 30分
16:15-16:30 Evaluations and closing remarks 15分
合計 255分(4時間15分)


実際、自分の「内なる偏見」や「感傷」、そして「スティグマ」に気づかされた貴重な体験でした。あれがまさに「価値観明確化・態度変容」のワークショップだったのですね……。


現在のCatholics for Choiceの中絶やリプロダクティブ・ヘルスケアへの考え方はホームページにあります。
仮訳します。

「女性に自分の体をコントロールし、主体的に行動する法的権利を与えることは、女性の人生の他の側面、すなわち政治的、経済的、社会的自治を主張する自由にも通じます。司教団は、女性が男性と同等であるという考え方を否定しています。それでは、どうすれば女性をそのような権力と自由へと導くような権利を支持することができるというでしょうか?」
ジェイミー・L・マンソン(Jamie L. Manson)
カトリック・フォー・チョイス代表


 中絶は、世界中の何百万人もの人々にとって、依然として違法または利用不可能な状態です。米国では、最高裁が「ロー対ウェイド事件」という画期的な判決を下したにもかかわらず、中絶に対する憲法上の権利は常に困難に直面しています。カトリック階層の政治的影響力は、公共政策に影響を与え、世界中のリプロダクティブ・ヘルスケアサービスの利用を制限する上で大きな役割を担っています。しかし、カトリック教会の立場は、一般のカトリック信者が知っている正義を反映したものではありません。米国では、56%のカトリック信者が中絶はすべて、あるいはほとんどのケースで合法であるべきだと考えており、68%が「ロー対ウェイド事件」を覆すべきではないと考えています。さらに、中絶に関するカトリックの教えは時代とともに変化しており、真のカトリックは、道徳的な決定をする際に、各個人の良心を深く尊重することに基づいていることがわかります。

 Catholics for Choiceは、中絶を含む生殖医療の全範囲にアクセスできるすべての個人の権利のために戦います。中絶へのアクセスを阻む障壁は、貧しい人、弱い人、有色人種に最も大きな影響を及ぼします。私たちは、中絶へのアクセスは社会正義の価値であり、個人の良心によって決定されるべき問題であることを知るカトリック教会の大多数の信者の一員です。

VCAT、日本でも広まってほしい!