リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

供養祭 戦後の引き揚げで暴行され中絶など行った跡地で 福岡

NHK 福岡県筑紫野市の保養所の跡地で水子供養

供養祭 戦後の引き揚げで暴行され中絶など行った跡地で 福岡 | NHK | 福岡県


2023年5月15日 15時42分

戦後、旧満州から引き揚げる際、不法な暴力によって妊娠した女性たちが中絶手術を受けた福岡県筑紫野市の保養所の跡地で14日、水子供養祭が行われました。

供養祭は筑紫野市特別養護老人ホーム「むさし苑」にある水子地蔵の前で行われました。

この場所には、戦後、旧満州朝鮮半島などから引き揚げる途中、ソ連軍などから暴行された女性たちに中絶手術や治療が行われた二日市保養所がありました。

1947年に施設が閉鎖されるまでの間、少なくとも200人が中絶手術を受けたとされ、供養祭では水子地蔵や「仁」の文字が刻まれた石碑の前に病院の関係者やホームの職員などおよそ40人が集まり、次々に焼香し手を合わせていました。

5歳の時に引き揚げを経験したという大野城市の尾崎満知子(83)さんは「私が当時、子どもでなかったらおなかに目の色が違う子を抱えて帰ってきたのではと思います。ここで水子供養があると知ってから、ずっとお参りにきています。戦争は本当にだめだと深く感じています」と話しました。

供養祭を主催した済生会二日市病院の壁村哲平院長は「亡くなられた水子の霊をおまつりするのは大事だと思います。今後どういう形になるか分からないけれど、続けていくことが非常に大事だと思います」と話していました。