リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

What is zygote?(接合子とは何か?)

verywell familyというサイトの説明 By Kendra Cherry Updated on August 03, 2022

www.verywellfamily.com

仮訳します(生殖補助医療と双子のところは飛ばしています)。

接合子とは?
 受精卵から胚になるもののこと。


 接合体は、受精した卵細胞または受精卵とも呼ばれ、精子細胞と卵細胞が結合したものである。接合体は1つの細胞として始まるが、受精後の数日間、急速に分裂する。接合体の単一細胞には、精子から23本、卵子から23本の染色体を得て、必要な46本の染色体がすべて含まれている。

 接合期の期間は短く、4日ほどしかない。5日目くらいになると、細胞の塊が胚盤胞と呼ばれるようになる。胚盤胞から胚が発生する。


接合子ができるまで
 生殖が行われるためには、受精と呼ばれるプロセスで、1個の精子卵子の外表面から内側に侵入する必要がある。 健康な生殖サイクルでは、排卵時に卵胞から卵管に1個の卵細胞が放出される。

 そこに精子が存在していた場合、何千もの精子がこの1個の卵細胞に入り込もうとする。一つの精子が外側の表面を突き破ると、接合体が形成される。卵の表面の化学変化により、他の精子の侵入は防がれる。


接合子が胚になるとき
 接合子は、細胞分裂によって、1つの細胞が2倍になる(1つの細胞が2つになり、2つの細胞が4つになるというように)。受精から胚盤胞が子宮に着床するまでの2週間を「胚葉期」と呼ぶ。

 精子細胞には父方の遺伝情報が、卵子細胞には母方の遺伝情報が含まれている。この遺伝物質が半分ずつ含まれているそれぞれの細胞は、ハプロイド細胞と呼ばれる。この2つのハプロイド細胞が結合すると、必要な染色体をすべて含む1つの2倍体細胞になる。

 その後、接合子は卵管を通り子宮に移動する。その間に細胞は急速に分裂し、胚盤胞となる。子宮に入った胚盤胞は、成長・生存に必要な栄養を得るために、内膜に着床する必要がある。

 受胎後2週間から8週目まで【通常の産科医療で使われている前回の月経開始日から数えるLMP方式でいう妊娠4週から10週まで】の受胎産物を「胚(embryo)」と呼ぶ。そして、受胎後9週目(妊娠11週目)に「胎児(fetus)」期に入り、この時点から出産まで、受胎産物は胎児と呼ばれることになる。


妊娠についての注意点
 受精は卵子が受精することで起こるが、実際に妊娠が始まるのは胚盤胞が子宮に着床してからである。受精したかどうかは、妊娠3週目という早い段階ではわからないのが普通である。症状や妊娠ホルモンの値が顕著に現れるのは、通常、妊娠4~5週目になる。


潜在的な課題
 すべての接合子が出生に至る次の段階に進めるわけではない。研究者は、自然妊娠の30%から70%が着床前または着床時に失敗すると推定している。研究者たちは、これらの損失が異常と関連していると考えている。流産を繰り返す場合、親の染色体異常が原因であることが多いのである。

 こうしたごく初期の流産は化学的妊娠(chemical pregnancy)とも呼ばれ、月経予定日に近い時期に出血があるため、受精が起こったことに気づかないこともある。しかし、家庭用妊娠検査薬の登場により、月経予定日の4~5日前に化学的妊娠を発見することが可能になり、今ではより多くの人が化学的妊娠に気づくようになっている。