リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

医薬品副作用被害救済制度

適応外使用は救済されない?

たぶん、この制度のことですね。日本の医師が薬の適応外使用をためらうのは……。


>「適正な使用」とは、原則的には医薬品等の容器あるいは添付文書に記載されている用法・用量及び使用上の注意に従って使用されることが基本
医薬品副作用被害救済制度

一部、コピペで紹介。

制度の概要
 お薬の副作用は、だれにでも起こる可能性があります。

 医薬品は正しく使っていても、副作用の発生を防げない場合があります。そこで、医薬品(病院・診療所で処方されたものの他、薬局等で購入したものも含みます)を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度が、「医薬品副作用被害救済制度」です。暮らしに欠かせないお薬だから、いざというときのために、一般の方も、医療関係者の方にも、ぜひ知っておいてほしい制度です。


※主な副作用の症状と早期発見・早期対応のポイントをまとめた「重篤副作用疾患別対応マニュアル(患者・一般の方向け)」のサイトは こちら
※なお、医療関係者向けのマニュアルの巻末には、本救済制度で給付が決定された件数が掲載されています。

給付の仕組み(請求、判定、諮問決定など)について
制度の仕組みに関する詳細はこちら


支給・不支給決定の状況について

 令和3年度の決定件数は1,450件でした。その内訳は、支給決定件数が1.213件(83.7%)、不支給決定件数が229件(15.8%)、取り下げ件数が8件(0.6%)でした。
 また、総支給額は約24億円でした。
 平成29年度~令和3年度の支給割合は83%、不支給割合は16%でした。


支給された具体的な事例
1. 医療費・医療手当関係

 20代男性。インフルエンザワクチンHAワクチン「KMB」接種後,脊髄炎を生じて,入院加療を行い,医療費・医療手当が支給された。
 80代男性。パブロンゴールドA<微粒>,ベンザエースA錠を使用後,尿閉及びそれに続発した尿路感染を生じて入院加療を行い,医療費・医療手当が支給された。


2. 障害年金・障害児養育年金関係

 80代女性。ソセゴン注射液(ペンタゾシン),アタラックス-P注射液(ヒドロキシジン),セフォセフ静注用(スルバクタムナトリウム・セフォペラゾンナトリウム)を使用後,アナフィラキシーショック及びそれに続発した低酸素脳症による高度脳機能障害となり,医療費・医療手当・障害年金が支給された。


3. 遺族年金・遺族一時金・葬祭料関係

 60代男性。カロナール錠及びアセトアミノフェン錠「マルイシ」(アセトアミノフェン)を使用後,中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)を生じて入院加療を行い,続発した肺炎により死亡に至り,医療費・医療手当・遺族年金・葬祭料が支給された。