リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

中絶薬に関する救急車の出動と999番通報は2019年以降64%増加 - GBニュース調査

コロナ禍の不安のなか自宅中絶が急に解禁されて不安が増幅?――アン・フレディは事実を知らせることが大切と言う

Ambulance dispatches and 999 calls responding to abortion pill concerns have risen by 64% since 2019 – GB News investigation

コメントを仮訳します。

 英国妊娠相談サービスの元最高責任者であるアン・フレディ氏によれば、このように救急車での搬送が増えたのは、出血量が多いことに過剰に反応したためである可能性が高いという。
 彼女は言った。 「中絶ピルの使用について、重い月経のようなものだという誤解があります。」
 「実際はそうではなく、出血量がもっと多いのです。多くの人が月経の時に経験する以上の痛みがあります。」
 「早期の流産を引き起こすことになります。そういうことが起こっていて、それが普通で、大丈夫なんだということがはっきりさせない限り、パニックになりやすいと思います。」
 「救急車の多くは、特にパンデミック(世界的大流行)の最中、不安の高まりを見せていた女性たちのために出動してくれたのかもしれません」。

中絶薬使用者の直接的な書き込みで「月経みたい」と言う人はよくいます。でも、その人にとってどのような経験・症状が「月経」であるのかは分かりません。逆に、薬による中絶でも「出血は少なかった」と言う人もいます。この「少なかった」も客観的にどの程度だったのかは知る由もありません。アンの言う通り、ここで起きているのは「流産」なんだということ、流産には通常の月経よりはるかに大量の出血が伴うという「事実」を広めて行くのが得策なのかもしれません。そして、腹痛を始めほとんどの副作用が、排出後には消えてしまう一過的なものだということも。