讀賣新聞 2024/01/24 09:00
「カルピス」由来、月経前の不快軽減サプリ…機能性表示食品では国内初：地域ニュース : 読売新聞
月経前の不快症状を軽減するサプリメント
徳島大とアサヒグループ食品（東京都）は２３日、月経前に女性が感じる心身の不快を和らげるサプリメントを共同研究で開発したと発表した。機能性表示食品としては国内初で、「わたしプロローグ」の商品名で２５日に発売する。
サプリに配合したのはアサヒグループの乳酸菌飲料「カルピス」由来で、腸内環境を整える効果がある独自の乳酸菌「ＣＰ２３０５ガセリ菌」。２０１７、１８年に同大医学部の女子学生計５６人がこの乳酸菌を含むタブレット錠剤を試したところ、月経前症状のうち精神面では不安や緊張、興味の喪失といった症状を軽減し、身体面では眠気や疲れやすさ、便秘、肌荒れ、おりものなどの症状が軽くなったという。
サプリは毎日２粒飲むことで乳酸菌を１００億個摂取できるといい、１袋約１か月分の６０粒入りで、税込み２２１０円。「カルピス健康通販」でネット販売する。商品名の「プロローグ」は物事の始まりという意味で、同社は「生活や体の変化を感じやすい２０～３０代の女性に寄り添い、前向きな気持ちになってもらうことができる商品」とＰＲしている。
２３日に記者会見した同大医学部の西田憲生准教授は「今回、脳や卵巣への保健効果が確認できた。さらに全身への効果についても研究したい」と述べた。
