リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

メキシコ、画期的な判決を受けて中絶を非犯罪化へ

Canadian Lawyer, By Angelica Dino 2024年4月11日

Mexico moves toward decriminalizing abortion following landmark ruling

冒頭を仮訳します。

メキシコ、画期的な判決を受けて中絶を非犯罪化へ
 メキシコ・シティでは中絶が非犯罪化されたものの、連邦レベルでは犯罪のままだった。



 メキシコの上院議員グループが、連邦刑法から人工妊娠中絶を削除する法案を提出した。これは、昨年秋に最高裁が連邦レベルで人工妊娠中絶を非犯罪化する決定を下したことを受けた重要な動きである、と国際法曹協会が報じた。

 この立法措置は最高裁の指示に直接対応するもので、メキシコ議会は連邦法をこの画期的な判決に合わせることを要求している。歴史的に、メキシコ市と他のいくつかの州は中絶を非犯罪化していたが、連邦レベルでは犯罪として分類されたままであった。2021年、最高裁が一連の判決を通じて、北部のコアウィラ州で中絶を非犯罪化したことで、改革への歩みが前進した。これらの判決は、中絶に対する刑事罰や、中絶サービスを拒否するために使用される「良心的拒否権の拡大」のような制限的措置が違憲であることを強調し、憲法上の先例となった。

メキシコの政治への女性参画状況について
参考
女性政治家は、クオータ導入だけではなかなか増えず、政党候補者のパリテ(男女同数)が功を奏したことが分かる。


プリーア大使の記事も参考になる。
メキシコ大使が語る、女性のエンパワーメントの鍵
「他の人の生き方を決めることはできませんが、大使館内では、ジェンダー平等を反映した考え方や環境を整えることで、基本的な姿勢を確立することはできます」という言葉が印象的だ。