リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

昨日の書き込みを修正したついでに続きをば。

手抜き料理のコツその2:
・素材と基本調味料は上質のものを。

 手を抜く分だけ,素材の味がストレートに出るので,できる範囲でいいものを。野菜や魚は「いいもの=高級なもの」ではなく,何よりも新鮮なものが良い。ただし鶏肉に関しては,高さが品質にほぼ比例しているように感じます。いい餌をしっかり食べ,歩き回って育った鶏の肉は,しっかり締まっていてブロイラーより美味しい。また,わたしは砂糖を使わず,みりんを多用するので,みりんは酢の物,和え物など火を入れずに使う高級なものと,煮たり焼いたりするのに使う安いみりんの二種類を使い分けています。わたしは料亭で使うようなダシ醤油や中華の調味料(半練りの缶入りのもの),それから醤油風味のドレッシングやポン酢などを多用するのですが,醤油をそのまま使うのは刺身くらいなので,小瓶を冷蔵庫に入れています。質のよいダシ醤油や中華練り調味料は,お湯で薄めただけで香り高い汁物になります。なお,香りが重要な調味料はきちんと蓋をして冷蔵庫で保存し,早めに使い切りましょう。じつは,我が家の冷蔵庫のかなりの部分を調味料が占めています。

手抜き料理のコツその3:
・“便利な”調理具を使いこなそう。

 我が家ではコンロを使わずに料理ができあがることもしばしばあります。電子レンジとグリルを使うんです。
 グリルは魚焼き用の両面から焼ける電気式のものを使っています。下に水を入れておいて,油を受けるタイプです。これがとても重宝している。魚や肉を焼いたときにひっくり返す手間が省けるし(ひっくり返すことで,往々にして形を崩したり,両面の焼き具合が違ってしまったり,そういうことに気を回さねばならないという面倒が生じます),調理時間も短縮される。母が使っていてぜひにと勧められながら,しばらくは「置き場所に困るから」としぶっていたのですが,結局,今では毎日のように稼働しています。
 今使っている電子レンジは,中まで火が通ると(「火」と言うのは厳密には変なのですが)自動的に終了するタイプのものです。野菜の重量をセンサーで計って,たとえば「根菜」とか「青菜」などを指定すると,それに見合った時間だけレンジをかけてくれます。なお,ターン式の電子レンジで少量温めるときには,決して真ん中に置かないでください。端っこに置いておいたほうがムラなく,しっかり暖まります。

手抜きレシピをもうひとつ。

簡単ポテトサラダ

 ポテトサラダを作るとき,皮をむいてお鍋でゆでるのは面倒です。一度,ジャガイモをきれいに洗って皮をむかずにラップをかけずにチンしてみてください。うちのレンジみたいに「根菜」メニューがあるとなおのこと簡単に,ほかほかで,皮が簡単にむけるようになります。(皮がラップ代わりになってくれるんですね。)わたしはこれをきれいな水の中にどぼんと入れて表面だけ冷まし,すぐに引揚げて皮をくるりとむき,木べらを使ってボウルの中でつぶし,お好みの調味料と混ぜてポテトサラダにします。レンジの時間を除けば3分もかかりません。
 調味料としては,子ども向けには定番のマヨネーズ(瓶詰めのアメリカのものが美味)だけでもいいですが,大人向けにはフレンチドレッシング等を使ってもよいし,同じマヨネーズでも,明太子やたらこ,市販のピクルスのみじん切り(瓶入り),ベーコンビッツ等々を入れてもよい。しっとりさせたければ,ヨーグルトを加えてもいいです。ヨーグルトを入れすぎて柔らかくなりすぎるようならドライレーズンを入れて吸わせる。(ドライレーズンは,嫌いでない限り,サラダだけではなく肉料理や洋風のごはんもの,お菓子など,いろんな料理で水分を吸ってもらうために使えます。)

 ただし“便利”というのは人それぞれに違うので,コマーシャルに踊らされないで,本当に自分が使うであろう機能を選ぶ目を養う必要があります。作りたい料理によって何が便利かは変わるし,何が面倒かも人によって違う。大根おろしやみじんぎりが面倒という人もいれば,ぜんぜん苦にならない人もいるので,一概に「これとこれを揃えましょう」なんてことは言えない。
 わたし自身,圧力鍋も洋風煮込みをしょっちゅう作っていた頃は便利に使っていたけど,長い目で見ると,蓋がぴったり閉まる普通の重みのある鍋のほうが重宝しています。一般的には,結局,用途が限定されず,作りがしっかりしていて長持ちするものが少々高くてもいいように思います。あと重要なのは,「切れる包丁を使う」こと。簡易研ぎ器をもっていても,どこかにしまいこんでないですか? うちは菜箸と一緒に包丁研ぎのセラミックスの研ぎ棒を入れてあるので,急ぎの時には「シャッ,シャッ,シャッ」と3回くらい刃をなすりつけて当座をしのぎ,あとで簡易研ぎ器で研ぐようにしています。

 また思いついたら時々書くことにしますが,今日のところはとりあえず。

何がリプロダクション(生殖)だ? と,お思いの方へ――料理もリプロダクション(再生産活動)の一貫なんですよ。