ホワニシャン・アストギク 一橋大学大学㝔言語社会研究科博士学位申請論文2017年3月
目次を示す
序章
第 1 節 研究の背景と目的
第 2 節 先行研究
第 3 節 本論文の構成
第 1 章 優生保護法の「名付け親」㸸太田典礼
はじめに
第 1 節 太田典礼とその時代
第 2 節 家族の計画と太田典礼
第 3 節 「エロスの周辺」:太田典礼の語る「性」と「恋愛」
第 4 節 「良い死」とは何か:太田典礼の安楽死思想
第 2 章 ある社会主義者の優生思想㸸優生保護法の成立や太田典礼の役割
はじめに
第 1 節 優生保護法案の提出
第 2 節 優生保護法の成立
第 3 節 優生保護法「改悪」運動と太田の反応
第 3 章 戦後日本における強制的な優生手術
はじめに
第 1 節 強制優生断種について
第 2 節 人権よりも「公益上の利益」
第 3 節 強制優生断種の申請者について
第 4 節 保護者について
第 4 章 「人格」のある人間とは何か
か㸸中絶・優生・安楽死と人間の範囲
第 1 節 加藤シヅエ:ある女性政治家の「反省」
第 2 節 胎児には「人格」があるのか:太田典礼の中絶論
第 3 節 太田典礼による優生政策の肯定
第 5 章 優生学は「反動的なブルジョア学問」か㸸左傾知識人・活動家の優生思想の受け入れ方
はじめに
第 1 節 妊娠する自由と不自由㸸「ペッサリーを作った男」馬島僩と優生学的三時 調節
第 2 節 優生思想への疑問:山本宣治と安田徳太郎
第 3 節 「逆淘汰説」への疑問:瀬木健(見田石介)と石井友幸
第 4 節 「優生学、ちょっと待って」:北村兼子の優生学批判
終章
第 1 節 各章のまとめおよび残された課題
第 2 節 自発的優生学と向き合う
第 3 節 インターネット時代の優生思想