リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

1997年短波放送:低用量ピルの認可に関する我国における現在までの経過

日母の短波放送ラジオ番組だと思われます

日産婦医会・産婦人科アワー平成9年放送分

★平成9年10月20日 ☆☆☆ 低用量ピルについて ☆☆☆ 日母産婦人科医会幹事 田辺 清男

平成9年10月20日放送
低容量ピル
日母産婦人科医会幹事 田辺 清男


 本日は、低用量ピルの認可に関する我国における、現在までの経過について、お話致したいたいと存じます。

 経口避妊薬(ピル)の我国の認可の動きは1960年代にもございましたが、より安全性の高い低用量ピルの認可に関しましては、1985年の9月から1986年1月の間に、日本母性保護医協会を始め、日本産科婦人科学会日本医師会、日本家族計画連盟が厚生省に提出した、低用量ピル認可のための要望書に端を発しています。

 これを受け1986年2月には厚生省に、「経口避妊薬の医学的評価に関する研究班」が発足し、同年12月に報告書を提出するまで、11回もの研究会が開催されました。1987年4月には、「経口避妊薬の臨床評価方法に関するガイドライン」が公表され、これにしたがって、国内のメーカー9社が、低用量ピルの治験を開始致しました。