ランセットの記事、URL載せました
The Lancet2023.5.13号の日本の中絶に関する事実誤認を指摘した。経口中絶薬が承認される前、日本では妊娠22週まで外科的手法しかなかったと書いてあるが、実際には、日本の中期中絶は外科手術D&Eではなく1980年代に承認された膣坐剤を用いた分娩法が主流。権威ある医学誌がなぜ間違えたのか真相解明中。
修正に向け、記者は他の英字紙もこぞって同じことを書いていると証拠を示してきた。これだけ間違いが流布しているのに、日本の医師の誰一人も間違いを指摘してこなかった!? 一方、初期中絶では掻爬、中期中絶では膣坐薬で分娩法と「世界で廃れた」方法を日本の産婦人科は使い続け、女を苦しめてきた。
日本では、ラミナリアと呼ばれる海藻を材料にした頸管拡張材が多用されている問題も指摘した。WHOの2022年の「中絶ケアガイドライン」では、外科中絶の前処置は基本的に中絶薬で行い、妊娠初期では拡張材を使わないのを推奨、中期では19週以降に限って薬に追加して併用を推奨。全然、日本と違っている。
世界では安全性と有効性が確立している経口中絶薬なのに、日本では、承認しても処方者を限定しての厳重管理、配偶者同意要件、入院要件、高額設定で、実質的にアクセスしにくい障壁だらけ
望まない妊娠を防ぐための性教育は行わず、緊急避妊薬も高額で、試行販売では年齢制限で少女の使用を実質禁止💢
他の国では若い女性ほどしっかり守られているのに…無料にしたり、学校で配ったり、親の同意を不要にしたりして「アクセスしやすいように」工夫してるのに。
あまりにひどいよ、日本のリプロヘルス。日本の常識は世界の非常識。「言語の壁」を超えて、もっと世界の常識を知っていこうよ。
くだんのランセットの記事はこちらです。
Japan approves abortion pil
ちなみに、この記事のRHRリテラシー研究所の英語名も間違ってる😢
PhDのタイトルもない……。
リプロ・中絶・人権 | RHRリテラシー研究所
RHR Literacy Laboratoryです!