リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

思春期のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス

WHOのサイトより

Adolescent Sexual Reproductive Health

Overviewを仮訳で紹介する。

概要
 青少年は、さまざまな健康・社会的課題に直面する可能性が高い。例えば、青少年が十分な知識や保護技術を持たないまま性行為を開始することは、望まない妊娠、安全でない中絶、HIV/AIDSを含む性感染症の高いリスクを青少年に課すことになる。加盟国の一部では、早期結婚や出産が高い頻度で行われており、これは妊産婦の死亡率や罹患率、青少年の新生児死亡率や乳児死亡率の上昇と関連している。

 さらに、青年期の妊娠は、貧血、性感染症、安全でない中絶、産後出血、精神障害うつ病など)といった健康問題の高いリスクと関連している。妊娠した青少年は社会的にも悪影響を及ぼし、しばしば学校を辞めなければならなくなり、長期的な経済的影響につながる雇用可能性が低下する。家族計画、特に間隔をあけることに対する満たされていないニーズは、青少年の間で高い。

 WHOはこのような課題を解決するために、青少年の性と生殖に関する保健を推進し、青少年のための保健サービスを提供するための医療システムの強化・改善において、加盟国に技術支援を提供している。

 適切な情報、避妊、性感染症の治療など、性と生殖に関する保健サービスを必要とする多くの青少年にとって、これらは利用できないか、青少年が歓迎されず恥ずかしいと感じるような方法で提供されている。保健サービスは、青少年を惹きつけることができるよう、青少年のニーズや発達の特性に敏感でなければならない。WHOは、こうした問題に対処し、青少年が必要なサービスを受けやすくするために、青少年にやさしい保健サービスを推進している。