リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

出産時に医師が腹の上に飛び乗り暴言、新生児死亡 セルビア

AFP 2024年1月24日 16:02 発信地:ベオグラード/セルビア [ セルビア ヨーロッパ ]

出産時に医師が腹の上に飛び乗り暴言、新生児死亡 セルビア 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
まさに産科暴力……

出産時に医師が腹の上に飛び乗り暴言、新生児死亡 セルビア

【1月24日 AFP】セルビアでこのほど、ロマ(Roma)人の女性が出産中に産婦人科医から暴力を受け、新生児が死亡する事件が起きた。これを受け人権団体らは23日、立ち会い出産の合法化を求める署名を当局に提出した。

 この女性は出産時に産婦人科医が「おなかの上に飛び乗った」上、ロマ人であることを侮辱したと告発し、国内に衝撃が広がっている。新生児は後に死亡した。


 警察は、北西部スレムスカミトロビツァ(Sremska Mitrovica)の医師が、他者の健康を危険にさらした疑いで逮捕され、現在勾留されていると認めた。

 女性は23日、現地メディアの取材に対し、検視報告書には子どもの死は「暴力的な出産」によるものだと記載されていたと話した。

 この事件を受け、ソーシャルメディアには、セルビア国内で婦人科での処置中に医療従事者から暴言や暴力を受けたとする証言が多数投稿された。

 2015年の調査では、セルビア人女性の10%が、1人目の子どもを産む時の病院での経験がトラウマになり、 2人目の子どもを産みたくないと考えていることが分かった。さらに60%以上が、出産時に安全だと感じられなかったと回答。処置の際に医師が何をしているか教えてもらえなかった女性も多かった。

 国内の人権団体は、出産時にパートナーの立ち会いを認める法改正を求める署名運動を開始し、19万筆以上を集めた。署名は23日に保健省に提出された。(c)AFP