リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

アメリカ人の72%が薬による中絶を支持、うち45%が強く支持

イプソス社の世論調査

This New Poll Should Terrify Republicans

仮訳します。

Axios/Ipsosが発表したこの新しい世論調査は、まさに信じがたいもので、フェミニストたちが長年屋上から叫び続けてきたことを如実に示している。アメリカは中絶を支持している。

 アメリカ人の72%が中絶薬物療法を支持し、45%がそれを強く支持していることに加え、世論調査は、ほとんどのアメリカ人が、党派に関係なく、女性が医師やクリニックから薬物療法を受けることを支持していることも報告している。

 この非常に高い数字をさらに興味深くエキサイティングなものにしているのは、世論調査対象者のわずか45%が、最高裁で争われているミフェプリストン事件を知っていたということである。最近の選挙からわかることは、有権者は妊娠中絶の禁止や制限に強く反応するということだ。つまり、民主党はこの裁判についての認識を高め、妊娠中絶の薬物療法が危機に瀕していることを明らかにする絶好の機会なのである。

 しかし、まだある!アメリカ人の81%が、中絶は「政府ではなく、女性と医師の間で管理されるべきだ」と考えているのだ。

 そう、アメリカ人の80%以上が、妊娠を法制化することを望んでいないのだ。共和党員の65%も含まれている!

 この数字が異常だと思われるかもしれないが、昨年のABCニュース/ワシントン・ポスト紙の世論調査でも同様の結果が出ている。(今週発表されたFox Newsの世論調査でも、有権者の10人に7人が中絶薬物療法を支持している。フォックス・ニュース!)

 世論調査に次ぐ世論調査も同じことを示している。だから私は、中絶をアメリカ人の意見が真っ二つに割れている問題であるかのように描くメディアの報道にとても苛立つのだ。そうではない!

 中絶は、アメリカ人の意見が対立している問題ではない。少数の過激派議員が、大多数の有権者の意向に反して禁止事項を可決し、望んでいない人々に法律を押し付けているのだ。

 ところで、有権者はそれに満足していない。共和党は、妊娠中絶の権利が囁かれる選挙では絶対的な大敗を喫している。驚くなかれ、Axios/Ipsosの世論調査によれば、有権者の58%が中絶を制限したい候補者には投票しないと答えている。

 また、共和党アメリカ人が彼らのいわゆる「中間的な立場」である15週禁止を支持していると主張しているにもかかわらず、世論調査では有権者の60%近くがそのような取り組みに反対している。彼らが怯えるのも無理はない。

 この世論調査について、そしてこのような他の世論調査についても、可能な限り話題にすることが非常に重要である。保守派は、「中絶は民主主義の危機である」という真実よりも、「中絶は単なる意見の相違の問題である」という神話に依存している。