日本の中絶方法が、未だにD&C(掻把)中心で、世界で主流のVA(吸引)やMA(内科的中絶=薬物による中絶)が使われていないという話は繰り返し書いていますが、日本ではVAの方法もまた世界の主流とは違っていることに注意が必要です。
日本の吸引中絶ではいまだに金属製の管(カニューレと呼ばれる)が使われているようですが、欧米では1970年代からもっとフレキシブルなポリエチレン製のカーマン式カニューレと呼ばれるものが主流になり、現在ではその後継種にあたる機材が使われています。
また、日本では機械式の吸引が主のようですが、海外ではより女性の身体にやさしい手動吸引(MVA)の器具が考案され、これも実用化されています。
Ipasのカタログをオンラインで見つけたので、紹介しておきます→こちらをクリックしてください。MVA用の吸引器(aspirator)や大小さまざまなカニューレ(Flexible Karman Canulla)、さらに非金属製の拡張器(dilator)が載っています。