参考になります
診察の環境
本来、診断・治療に関する最終決定権は患者にあります(患者の自己決定権)。 海外で自由診療を受ける場合、患者にとって治療法選択の余地は相当にあります。 この中から、適当な選択肢を選ぶプロセスが診察 consultation なのです。 しかし患者に治療法選択の自由を許すと、保険医療は成立しません。 保険医療は、患者を機械的に診断して、機械的に治療することを求めます。
日本の保険診療
契約関係: 保険組合 vs 医療機関
処置を受ける人: 疾病または負傷を受けた被保険者(健康人は含まない)
処置の選択: 保険点数表に記載された処置
処置開始の前提条件: 医師の診断(予防目的の処置は不可)
医療費の計算: 保険点数表に従って計算
医療費の負担: 主として、保険組合が負担
海外の自由診療
契約関係: 患者 vs 医師
処置を受ける人: 診療を申し込んだ人(健康人を含む)
処置の選択: 患者と医師が話し合って選択
処置開始の前提条件: 合意書の作成
医療費の計算: 医療機関が自由に設定できる
医療費の負担: 処置を受けた人(患者)が負担
中絶に自由診療制はそぐわないのではないか? 疑問。