リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

「飲む中絶薬」にパブコメ殺到の背景 通常の100倍超…審議は延期

朝日新聞有料記事 市野塊 後藤一也2023年3月25日 8時00分

「飲む中絶薬」にパブコメ殺到の背景 通常の100倍超…審議は延期

 24日に予定されていた「飲む中絶薬」の審議が見送られた。厚労省は大量のパブリックコメントの分析が間に合わなかったとしているが、予定されていた審議が当日になって取りやめになるのは異例だ。

 「パブリックコメントで賛成と反対だけでなく、医薬品の流通管理や緊急対応のあり方など、さまざまなご意見をいただいた。分析に時間を要しており、議題は次回以降に延期する」

 24日の専門家分科会の冒頭。厚労省の担当者は、審議を担当する委員たちに、そう説明した。

 国内初の飲む中絶薬「メフィーゴパック」は、妊娠9週までの妊婦が対象だ。妊娠を続けるために必要な黄体ホルモンのはたらきを抑える薬「ミフェプリストン」を1錠のみ、36~48時間後に、子宮を収縮させるはたらきがある薬「ミソプロストール」2錠ずつ計4錠をほおの内側で30分かけて溶かして使う。

 国内の臨床試験では、妊娠9週までの18~45歳の中絶を希望する女性120人が参加。薬の投与後24時間で人工妊娠中絶に至った割合は93・3%だった。主な副作用として、下腹部痛(30・0%)、嘔吐(おうと)(20・8%)が報告された。いずれも回復し、大半が軽度が中等度だった。

寄せられた賛成意見、反対の倍も
 この薬をめぐっては、別の専…