リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

医師しか中絶できない英国でもテレメディシンを用いた自宅中絶は可能

イギリスでテレメディシンを行うために

法は古くても現実的な対処法を整えることで、女性の権利は守ることができる。
Best practice in telemedicine for abortion care

p.7から一部仮訳します。

誰が中絶の遠隔医療を提供できるのか?

 WHOとRCOGは、中絶ケア、特に薬による中絶は、看護師や助産師を含む中絶を提供できる医療従事者の範囲を広げることで改善できることを推奨しています1。これは中絶の遠隔医療にも当てはまります。遠隔医療は、遠隔地での勤務体制に柔軟性を与え、必要であれば専門医の地理的な範囲を広げることができるため、多職種が安全な中絶ケアを提供するのに役立つと考えられます。さらに、薬用中絶薬を処方できるのは医師だけという法的枠組み(イギリスなど)では、遠隔医療は遠隔処方を促進することができます。つまり、看護師や助産師などの他の医療専門家が記入した臨床記録を、処方する臨床医が遠隔で確認することができます。このように、遠隔医療は、集学的チーム内のスキルとタスクシェアを最大化するために使用することができます。